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虫歯

乳歯の虫歯は大人と一緒?疑問にお答えします!

Q.添い乳で寝る癖があります。虫歯が心配です。
A.乳歯も母乳の影響により虫歯になる可能性があり、適切な口腔ケアが不可欠です。

 
母乳を飲む時にお子さんの上顎の前歯に母乳が直接付着しやすく、添い乳をしたまま寝てしまった場合には、母乳が上顎の前歯に停滞してしまい、更に就寝時には、唾液の分泌量が減少するために、唾液による洗浄作用は期待できず、虫歯になるリスクが高まります。かわって下顎の前歯は母乳を飲むときには舌で覆われ、唾液の洗浄作用もある程度期待できるために、虫歯リスクは上顎前歯程高くはありません。
 
母乳を飲んだ後に、歯を磨くことができるのであれば、虫歯リスクは大幅に減少すると考えられますが、添い乳で寝ているお子さんを起してまで歯を磨くことは合理的ではありませんが、だからといって乳歯が虫歯になることは避けるべきであります。
 
添い乳で寝ることが癖になっている場合には、成長に合わせて卒乳することも視野に入れつつ、日々の口腔ケアをしっかりとおこないましょう。歯が生えてきて産まれて初めて歯磨きをおこなう場合には、いきなり歯ブラシで歯を磨くのではなく、人差し指に清潔なガーゼを巻き付け、歯を丁寧に磨くこともおすすめいたします。日々のケアをしっかりとおこなうことで、添い乳による虫歯リスクを軽減させましょう。
 

Q.子供の虫歯の治療法は大人と同じ?
A.虫歯を削って詰めるという基本的な治療は同じです。ただ乳歯が永久歯にはえ変わる時期を考慮して治療を進めていきます。

子供の乳歯の場合でも虫歯になれば治療するのは望ましいです。虫歯のところを削ってレジンや金属を詰めます。虫歯が深い場合には乳歯であっても神経を取って根の治療をしなくてはいけません。しかし、歯科治療に対する恐怖心や治療中に暴れるなど治療が難しい場合は、トレーニングや虫歯の進行を防ぐ薬の塗布を先に進めることもあります。
 
個人差にもよりますが、5歳くらいから12歳くらいまでの間に乳歯から永久歯に生え変わります。最初は乳歯の前歯からはえかわります。もうすぐ生え変わるのでこの虫歯は様子をみましょうとそのままにする場合もあります。また奥歯の乳歯の場合は12歳くらいまで使うので虫歯が大きくなれば大人と同じように神経をとり根の治療をしなければいけません。はえかわりの時期を考慮して治療が進められていきます。
 
大人でも負担な治療を子供がするのかと思うと保護者の方も心配ですよね。虫歯が大きくならないうちに早期発見しすぐに治療すれば負担も少なくなります。乳歯の場合は虫歯の進行も早いので3か月に1度定期的な検診を受けることをおすすめします。
 

Q.子供の歯は、大人の歯に生え替わるから、虫歯でもほっといていいのですか?
A.子どもの歯である乳歯も、しっかりと治療しなければなりません。

 
乳歯の下には、大人の歯である永久歯が生える準備をして歯肉の中に埋まっています。乳歯の虫歯を放置してしまうと、虫歯菌が神経までをも侵食してしまいます。乳歯の神経にまで到達した虫歯菌は、永久歯にも影響を与え、神経を伝って永久歯も虫歯菌に侵されてしまいます。本来であれば、乳歯が抜け落ち生えてくる永久歯には、虫歯菌は住み着いていないと考えられていますが、虫歯になった乳歯から神経を伝わって虫歯菌に感染した永久歯は虫歯になりやすくなってしまいます。
 
また、虫歯になった乳歯を放置したままでいると、子供の成長に影響を与えてしまうリスクをともないます。
 
▼あごの成長
乳歯を虫歯になったまま放置していると、やがて痛みを生じるようになります。痛みをかばうように、虫歯になった歯で食べ物を噛むことを避けるようになると、片側のあごだけに負担がかかり、幼児期の成長にも影響を与え、バランスよく輪郭が形成されずに、あごの力も弱くなってしまいます。
 
歯並び
乳歯の虫歯は、永久歯の歯並びにも影響を与えるリスクがあります。乳歯の下に永久歯が埋まっていますが、乳歯と生えかわるときに乳歯を押し出すようにして、生えてきます。乳歯が虫歯の影響で欠けていたり、既に抜けていたりする場合には、バランスよく生えることができなくなり、歯並びに影響がでると考えられています。
 

Q.虫歯の乳歯は後続永久歯に影響あるの?
A.きちんと治療してあれば直接的な影響はありませんが、十分なケアが必要になります。

 
乳歯が虫歯だったからと言って、必ず後続永久歯が虫歯になるわけではありません。乳歯の虫歯をきちんと治療し、虫歯を作らないような習慣を整えていれば、まず永久歯に影響を及ぼすことはありません。
 
問題は、乳歯の虫歯を放置した場合です。永久歯に生え変わるからと乳歯の虫歯の治療をしないと根の先まで虫歯の炎症が起きます。乳歯の根の先には永久歯が埋まっているので、乳歯の虫歯が進行すると永久歯にまで感染する恐れがあります。
 
虫歯菌に感染した永久歯は、当然虫歯になるリスクが高くなります。
 
また、乳歯が虫歯になった時と同様に口腔環境が改善できていない場合は、永久歯が虫歯になる確率も高くなります。食習慣・歯磨き習慣・生活習慣によって口腔環境は大きく影響を受けます。早い段階で改善しておくことが望ましいです。
 
乳歯は性質上虫歯になりやすいのですが、生えたての永久歯も同様に虫歯になりやすいです。永久歯が生えてきたら特に念入りなブラッシングを心がけてください。
 
治療が終わっている歯でもまた虫歯になることがあるので定期的な検診を受けることをおすすめします。

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