親知らずについて

親知らずはなぜきちんと生えないの?

多くの場合、歯が生えるための顎のスペースが、不足しているからです。

 
 
親知らずは、17歳から21歳くらいに生える奥歯で、上下左右あわせて4本あります。先天的に1本も存在しない人もいますが、12歳から16歳くらいで歯の頭の部分(歯冠)ができるので、レントゲン写真で確認することができます。親知らずが生えるまでに顎が成長し、スペースが十分あればきちんと生えます。顎は、食べ物をよく噛んで食べることによって刺激され、発達が促されます。同じように歯も、よい位置に生えるよう促されます。(ただし過剰に硬いものの噛みすぎや歯ぎしりは弊害があります。)
しかし、現代の食べ物は、それほど噛まなくても飲み込めてしまうものが多く、100年前と比較して顎の成長が乏しく小さくなっています。それにより中々十分なスペースを確保することは難しいのが現状です。
下の親知らずは、顎の奥で、歯の頭が顔の前方に向かっており、上の親知らずは外に向かっています。根っこはロケットが噴射するように歯の頭を突き上げながら完成していきます。背が伸びる時期に顎も成長しますが、根っこが完成するのが18歳から25歳くらいで、時間差があります。それで親知らずは生えるだけの十分なスペースがないため、横や斜めに向いたまま生えてしまうのです。

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