年齢や口の中の状況に合わせて、3~6ヶ月ごとに歯科検診をお勧めします。
永久歯が生え揃うまでの乳幼児・児童と、全身の免疫力や唾液量が低下し歯周病や虫歯になりやすい高齢者は、お口の中の管理が難しいため、歯科医院での見守りが大切なものとなります。
乳幼児や児童は成長の著しい時期であり、顎の成長に合わせて乳歯と永久歯が交換期を迎えます。そのため歯みがきなどの清掃の方法に工夫が必要であり、また生え立ての歯は虫歯になりやすいため、歯みがきや飲食習慣の保健指導や予防処置を、積極的に受けることが望ましいです。
高齢者は、免疫力や唾液量の低下に加え、これまでの補綴(歯の修復)や歯を支える骨の後退によって、口の中は複雑になり自己管理が難しい状況にあります。歯みがきの方法や補助道具の選択は、変化するお口の中の状況に合わせて変えた方が良い場合もあるので、適切なアドバイスが必要です。歯科医院では保健指導のほか、噛み合わせの具合や舌や粘膜に病変がないかを検査し、専門的クリーニングなどを行って、環境の改善に努めます。
比較的お口の中が安定していて自己管理ができている15~50歳くらいの年齢層でも、6ヶ月ごとに定期検診を受けることで、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療となります。また歯の表面や歯肉の溝に残りやすい歯周病菌や虫歯菌を取り除く、専門的なクリーニングを受けることで、予防効果が上がります。
歯科医院での定期検診は、自己管理のモチベーションの向上にもなりますので、ぜひ受診することをお勧めします。