上手にとり入れることで、虫歯予防の効果があります。
キシリトールは虫歯の原因にならないだけでなく、虫歯になるのを防ぐ人工甘味料です。
自然界にある安全なものですが、白樺などの木の成分をもとに人工的に作られ、ガムやグミ、タブレットなどの甘味料として使われています。キシリトールが虫歯を防ぐ大きな理由は2つあります。
ひとつは、虫歯菌の特性をうまく邪魔するからです。虫歯は、虫歯の菌が甘い糖分をエサに酸を出し、歯を溶かすことでできます。ところが虫歯菌がキシリトールを甘い糖分として食べると、菌の力が弱まり仲間を増やしにくくなります。また、酸を出すことができなくなるので歯を溶かせなくなります。
キシリトールが虫歯を防ぐもうひとつの理由は、唾液を出しやすくし歯の再石灰化を促すからです。キシリトールの甘さに刺激されて唾液の量が増えると、口の中が中和されますし、唾液が歯の表面にくっついて歯が硬くなります(再石灰化)。
虫歯予防のために十分な効果を出すには、キシリトールの含有量が50%以上のものを、1日3回3ヶ月以上続けます。ただし、キシリトールは虫歯予防のお手伝いとして使い、まずは正しい歯磨きをおこない、甘いものの摂り方に気をつけ、フッ素で歯を強くしましょう。