フロスは、歯と歯の間の細菌をとるために、必要なものです。
毎日のお口のお手入れで歯ブラシが一番よく使われますが、歯と歯の接触しているところや、歯肉の中まで歯ブラシは届きません。しかし糸状になっているフロスは狭いところでも入り、歯垢(虫歯菌や歯周病菌)をからめ取ってくれます。歯垢の除去率が、歯ブラシだけで60%、フロスも使うと85%に上がるといわれています。虫歯は歯と歯の間にとてもできやすく、それは歯垢が落としきれていないためです。
また、歯周病も歯と歯の間に起こりやすく、そして治りにくいのも、歯垢が落とせていないためです。虫歯と歯周病を予防するフロスの上手な使い方は、歯と歯の間の接触しているところにゆっくりと入れ、そのまま片側の歯に沿わせながら歯肉のポケットに入れて歯垢をからめ取ります。そしてもう片側の歯に沿わせて同じように歯肉のポケットにフロスを入れて歯垢を取ります。
フロスの目的は、歯垢を取るためだけではありません。虫歯の治療によって被せたものや詰めたものが、合わなくなっていないか、または虫歯ができていないかを、フロスのひっかかり具合で確認できます。フロスの糸がほつれたり切れたりするのは、ひっかかりがあるしるしです。
フロスには糸巻きタイプとホルダータイプの2種類があります。どちらでもよいので、日常的にフロスを使いましょう。