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歯のしくみ

酸蝕症って子どもでもできるのですか?

子どもの場合にも酸蝕症はできます。

 
一般的な虫歯は、食べ物に含まれている糖分をエネルギーにして、酸を生みだし、歯を溶かしていきますが、酸蝕症とは食べ物や飲料に含まれている酸が直接原因となり、歯を溶かしていく状況を指します。現代において、酸蝕症の主な原因は清涼飲料水と考えられ、炭酸飲料水、スポーツドリンクなどを好んで頻繁に飲む場合や、長時間それら清涼飲料水と接触させてしまう、哺乳瓶やストローマグで摂取している場合には、酸蝕症になってしまうリスクも高くなります。清涼飲料水を飲む場合には哺乳瓶やストローマグは避けましょう。
 
酸蝕症を予防するには唾液の量もポイントとなり、お口の中に洗浄作用をもたらす唾液が少なければ少ないほどに酸蝕症になりやすく、唾液の量が多い程に洗浄作用が期待でき、酸蝕症のリスクは軽減します。
 
また、内因性である胃液が原因で酸蝕症になる場合もあります。胃液は食べ物などの固形物を溶かす働きがあり、逆流性食道炎や拒食症、摂食障害などで嘔吐などをすることで、胃液が食道や口の中まで逆流し、歯を溶かしてしまうケースもあります。これらの場合は、原因となる疾患を治療することが先決です。
 
酸蝕症は、子どもだからできないわけではなく、子どもでもできるものです。

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