横浜市青葉区青葉台駅北口より徒歩10分の歯科・歯医者

歯磨きについて

仕上げみがきはいつまでしてあげたらいいですか?

完全に大人の歯に生え変わる、12歳前後までしてあげることが望ましいです。

 
もう小学生だし、仕上げ磨きはせずに1人で磨かせているという親御さんは多くいらっしゃるのではないでしょうか?実は子供が自分1人で頑張って磨いている場合には、磨き残しが多く残ってしまい、しっかりと磨けていないことがほとんどです。
 
また、子供が大きくなると嫌がって仕上げ磨きをさせてくれなかったりすることが多く、小学校高学年まで親御さんが仕上げ磨きをすることはなかなか難しいですよね。
 
 
しかし、なぜ子供がそんなに大きくなるまで仕上げ磨きが必要なの?仕上げ磨きってどうやると良いの?という方も多いと思います。
 
そこで今回は、仕上げ磨きについて、わかりやすく解説していきます。
 
 
◆12歳まで仕上げ磨きが必要なのはなぜ?
〜生えてきたばかりの永久歯は乳歯と同じ?〜
永久歯は、大人の歯とも言われていて、乳歯よりも頑丈で丈夫ななイメージですよね。しかし実は、生えてきて2年ほどは、まだ乳歯と同じく歯質が弱くて柔らかく、目には見えませんが歯の表面もまだ未完成で、でこぼこしています。そのため、とても虫歯のなりやすい状態なのです。
 
しかし逆を言えば、目に見えないでこぼこがあるおかげで、フッ素塗布がとても効果的であるとも言えるのです。
 
また、乳歯の奥歯の溝が虫歯になりやすかったように、生えてきたばかりの永久歯も溝が細かく汚れが溜まりやすい形状をしていているため、虫歯になりやすいです。
 
〜空間把握力が未熟〜
空間把握力とは、形や向き、大きさなどを三次元的に考えることのできる能力のことをいいます。こんな能力が歯磨きに必要なの?と思う方もいるかもしれませんが、歯磨きをするときには誰しもが無意識で使っている能力なんです。
 
子供にはこの空間把握能力が、まだ未熟なため、歯の形状や大きさ、向きなどを三次元的にとらえることが難しいのです。そのため、歯磨きをしても歯ブラシがしっかり歯面にあったっていなかったり、自分で見えない奥歯はあったっていなかったりします。
 
この空間把握能力を鍛えるためには、親御さんの歯磨きを一度お子さんにしてもらうのが良い方法でしょう。そうすることで、お子さん自身が歯の形を理解でき、自分の歯を磨くときにしっかりと歯面に歯ブラシを当てることができるようになります。
 
〜6歳臼歯、12歳臼歯は虫歯になりやすい〜
6歳臼歯、12歳臼歯は完全に生えきるまでに、1年以上もの期間がかかります。その間は、歯の高さが低く、奥でなかなか自分では見えにくいため歯ブラシがあたりにくく、汚れが溜まりやすくなってしまいます。
 
また、歯の溝が深く、とても複雑な形をしているため、正しい磨き方で歯ブラシをしないと、溝の部分から虫歯になっていきます。
 
6歳臼歯と12歳臼歯の生えてくる年代が1番虫歯になりやすい時期であり、ここで虫歯を予防することができれば、将来大人になって虫歯になる確率はかなり減ってくることでしょう。
 
また12歳臼歯の生えてくる小学校高学年から、中学に上がる年齢のお子さんは、食べるもの、飲むものを全て親御さんが管理することは、なかなか難しくなってくる年頃です。
 
そんな年頃のお子さんが将来、虫歯のない大人になるために、親子でコミュニケーションを図りながら、楽しく仕上げ磨きをすると良いでしょう。
 
 
◆仕上げ磨きを上手に行うポイント
〜前歯〜
歯ブラシを持っていない反対の手で、唇を排除して、しっかりと歯と歯ぐきの境目に歯ブラシをあてて磨きましょう。
 
また歯と歯の間が虫歯になりやすいため、フロスを使ってしっかりと汚れを落としてください。
 
上の前歯の裏側はスプーンのような形状をしているため、そのくぼみに汚れが溜まりやすいです。歯ブラシの一番下の部分(かかとの部分)でかき出すようにして、歯ブラシを動かすようにしてください。
 
〜奥歯〜
噛む面は、溝がとても虫歯になりやすいので、奥から前へ細かく丁寧に動かしましょう。
 
ほっぺた側は、口をアーと大きく開けてしまうと、ほっぺたが張ってしまい歯ブラシを入れにくいため、少し閉じるとほっぺたが緩み歯ブラシが入れやすくなります。
 
また、舌側はアーと声に出すと、舌が持ち上がり歯ブラシが入れやすくなり、磨きやすくなります。
 
〜全ての歯を磨くときの注意点〜
まず動かし方です。歯ブラシをペンを持つような持ち方で持ちます。そして毛先が広がらない程度の優しい力で、1cmくらいの幅で細かく動かします。1箇所につき20回程度、細かく動かしてください。
 
そして歯ブラシのあて方ですが、歯と歯ぐきの境目に向かって、45度に傾けてあててください。歯並びがでこぼこの場合には、歯ブラシを縦にして一本ずつ丁寧に磨くようにしましょう。
 
歯毛先が開いている歯ブラシは、歯面にしっかりと毛先があたらず、磨き残しが増えてしまいます。だいたい1ヶ月が歯ブラシ交換の目安ですが、開いてきたなと感じた場合には、すぐに新しい歯ブラシと交換しましょう。
 
 
そう言われてみれば、仕上げ磨きなんてここ最近してなかったな、なんていう親御さん、可愛い我が子の歯を守るために、もう一度お子さんの歯と向き合ってみましょう。あなたのお子さんが将来、虫歯で困らないためにも、是非実践してみてください。

関連記事

最近の記事

  1. 定期検診はどれくらいの間隔で行くのがベストですか?

  2. 歯周病リスクを高める要因とは?

  3. 虫歯になりやすい人・なりにくい人はいるのでしょうか?