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虫歯予防の方法は歯磨き以外にもありますか?

歯磨きが基本ですが、歯科医院で行う予防方法と自分でできる予防法方の2通りがあります。

 
歯ブラシのみで丁寧にお手入れした場合には、約60%しか歯垢を除去することができないのです。これは歯科の専門的な知識や技術を持った歯科医師や歯科衛生士が行なった場合にも同じ数値です。
 
今まで正しい磨き方で丁寧に時間をかけて磨いてきたのに、60%しか歯垢を除去することができていなかったなんて衝撃な事実ですよね。
 
歯には、あなたが思っている以上に、細かい溝や隙間があいています。そこに食べ物や汚れが長時間滞在してしまうことで、虫歯や歯周病の原因になってしまいます。
 
そこで今回は、歯磨きとプラスして行う虫歯予防の方法を、わかりやすく説明していきます。
 
 
◆そもそも虫歯ってどうやってできるの?
虫歯予防を徹底するには、まず虫歯がどのようにしてできるのかを理解することが大切です。虫歯のできる仕組みを理解することで、正しい予防に取り組むことができるのです。
 
〜虫歯を作る三大要素〜
・歯(歯質)
歯がなければ虫歯になることはありません。つまり総入れ歯の方は、絶対に虫歯になることがないのです。
 
・細菌
細菌とは主にミュータンス菌(虫歯菌)です。量は人によって異なりますが、常在菌のため、ほとんどの方の口腔内の存在します。 唯一、生まれたばかりの赤ちゃんの口腔内には存在することはありません。しかし日常生活の中で、お母さんやお父さんからもらってしまう場合が多いです。
 
ミュータンス菌は、糖をエサにして酸を作り出します。そして、その酸によって、歯の表面(エナメル質)に含まれる「リン酸カルシウム」が溶け出していきます。
 
・糖
糖はミュータンス菌(虫歯菌)のエサになります。つまり、ミュータンス菌は、歯磨きの磨き残しの中に含まれている糖を栄養源として、増殖していくのです。そして、増殖したミュータンス菌は、プラーク(歯垢)を作り出し、その中で酸を生成し、歯の表面を溶かしていきます。
 
歯(歯質)、細菌(ミュータンス菌)、糖の三大要素が全てそろい、さらに重なり合う時間が長時間になればなるほど虫歯になるリスクが高くなります。
 
◆自分でできる、セルフ虫歯予防は?
1.フロスや歯間ブラシを使う
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れや、細かい隙間の汚れを全て落とすことができません。そのため歯ブラシと併用して、フロスや歯間ブラシを使うことで、より細かな部分の汚れを除去することができます。
 
朝昼晩と、食後毎回使用するのが難しい場合には、夜の1日1回のみでもいいので使用してみてください。
 
フロスや歯間ブラシには、さまざまな形やタイプが存在するため、あなたのお口に合った物を使用してください。また、使い方がわからない場合には、無理に使用し、歯茎や歯を傷つけてしまう恐れもありますので、一度歯科医院へ相談するようにしましょう。
 
2.洗口剤を使用する
洗口剤には殺菌作用のあるものがあります。歯磨きや、フロス、歯間ブラシでしっかりと汚れを除去し、細菌数を極力少なくしてから、洗口剤を使用すると高い殺菌効果を得ることができます。
 
洗口剤は細菌には効果がありますが、汚れを除去することはできません。そのため、洗口剤を使用しても、汚れが残っている場合には、細菌が繁殖してしまいますので、しっかりと汚れを除去した上で使用してください。
 
3.キシリトールを摂る
キシリトールは、多くの野菜や果物、食品に含まれており、砂糖と同等の甘さを持つ甘味料です。しかし甘味料でありながら、虫歯の原因にはならず、むしろ唾液の分泌を促進させたり、ミュータンス菌の力を弱めたりと虫歯予防にもなってくれる、とても珍しい甘味料です。
 
 
4.歯ブラシを見直す
現在あなたの使っている歯ブラシは、どんな形で、どんな毛先のものでしょうか?あなたのお口に合っていない歯ブラシを使っていると、磨き残しが増えてしまうことがあります。
どんな歯ブラシを使ったらいいのかわからないあなたは、一度歯科医院で相談してみるのもいいでしょう。
 
また、いつまでも毛先がひらいてしまっている歯ブラシを使っていないでしょうか?使用の目安は1ヶ月と言われていますが、毛先がひらいている場合には、新しい歯ブラシに変えることをおすすめします。
 
毛先がひらいている歯ブラシを使用することで、磨き残しが増えたり、歯茎を傷つけたりします。
 
◆歯科医院でできる虫歯予防は?
・フッ素(フッ化物)を塗布する
フッ素(フッ化物)は、歯面(エナメル質)に吸収され、歯質を強化してくれます。多くの食べ物や、歯磨剤などにも含まれていますが、歯科医院で塗布できるフッ素はダントツで濃度が高いため、虫歯予防にはより効果的です。
 
また、ミュータンス菌(虫歯菌)が、酸を作り出すことを阻止したり、歯質の再石灰化を促進させたりと虫歯予防には欠かせない存在なのです。
 
・定期検診を受ける
お口の中の状態にもよりますが、基本的には3ヶ月ごとの定期検診をおすすめします。
定期検診では、歯磨きでは除去することができない歯石を除去したり、自分では磨きにくい部分を丁寧に清掃したりします。
 
もしも虫歯になってしまっていても、定期的に通うことで初期の段階で発見することができ、早期治療をすることができます。
 
また、虫歯以外にもお口の中で状態が悪い箇所があれば、早期発見、早期治療をすることができます。
 
もちろん歯科医院は、歯科治療をする場所です。しかしお口の中の健康を維持するために、予防をする場所でもあります。
 
一度虫歯になってしまった歯は、元に戻ることは絶対にありません。そのため、歯科医院で定期的に検診を受け、予防することはとても大切なことなのです。
 
 
これを読んだあなたは、歯垢除去率100%を達成し、今後は虫歯治療の必要がない素晴らしい人生を歩めるかもしれません。歯磨き以外の虫歯予防方法をしっかりと理解し、徹底した虫歯予防をしていきましょう。

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