横浜市青葉区青葉台駅北口より徒歩10分の歯科・歯医者

その他

口の臭いが気になります。口臭予防に効果的なケアはありますか?

あります。汚れが溜まりやすく臭いの原因となりやすい舌の清掃や、細菌作用のある洗口剤でのケアがおすすめです。


口臭はご自身では気付きにくく、他人からも指摘しにくいのが現状。

最近では、スメハラ(スメルハラスメント)という言葉もあるぐらいで、「知らない間に、周囲の人を不快にさせているかも…」と、不安な気持ちになることもありますよね。

そこで今回は、口臭の原因をしっかりと理解していただいたうえで、口臭に効果的なケアを行い、口腔内の環境を整えていただければと思います。ぜひご一読ください。

◆口臭の臭いには3つの種類がある

口臭には大きく分けて3つの種類があります。まずは基礎知識を確認しましょう。

1.  生理的口臭

生理的口臭は誰にでも起こりやすい口臭です。

磨き残しによる口臭はもちろん、起床直後や緊張時などの唾液の減少でも細菌は増殖し、嫌な臭いのガスが発生する場合があります。

2. 外因的口臭

口の中に入れたものが直接臭いの原因となる口臭のことです。胃に残っている間はしばらく臭いを放ちますが一時的なものであり、ニンニク・玉ねぎ・ニラなどがその代表です。

3. 病的口臭

病的口臭には、「口腔由来」と「全身由来」のものがあります。

口腔由来のものは、「歯周病」や「虫歯」などがあてはまり、予防には歯科治療や日頃の歯ブラシ等でのケアが重要となります。

また、全身由来のものは、「蓄膿症」や「扁桃炎」などの呼吸器や耳鼻咽喉系のものや、糖尿病や肝炎などの代謝系疾患によって引き起こされる場合があります。

さらに、服用している薬の影響で唾液の分泌量が減って、ドライマウスの症状が出ている場合にも口臭の原因となることがあります。

◆口臭のほとんどは口の中が原因

口臭を引き起こす大きな原因は、口の中に存在する細菌です。口の中にはたくさんの種類の細菌がいて、数億個の数の細菌がいるといわれています。

細菌は口の中に残った食べカスを分解し、嫌な臭いのガスを発生させます。

その口臭の主な原因物質は、

  • メチルメルカプタン:玉ねぎ臭
  • 硫化水素:卵の腐った臭い
  • ジメチルサルファイド:生ごみ臭

これらの物質が混じり合うことによって不快な口臭を発生してしまうのです。

◆口臭に効果的なケア方法は?

口臭を防ぐには、嫌な臭いのガスを発生する細菌をできるだけ少なくすることが大切です。歯ブラシでのケアはもちろん、下記のケアも積極的に行い、口臭を予防しましょう。

・デンタルフロスや歯間ブラシでのケア

デンタルフロス歯間ブラシでのケアは、歯ブラシだけでは取り除けなかった、食べカス・歯垢を除去するのに効果的です。

フロスや歯間ブラシにはそれぞれサイズがあり、合っていないといくら時間をかけてケアを行っても、汚れの除去率が下がります。

サイズの判断がつかない場合は、歯科医師や歯科衛生士にお気軽にご相談ください。患者様に最適なサイズを確認させていただきます。

・洗口剤を使ったうがい

口臭予防には、殺菌作用のある洗口剤がおすすめです。歯ブラシでのケアをしっかり行ったうえで補助的に使うと効果的です。

また、効果に持続性があるものだとよりいいです。ただ、アルコールが入っているものは口の中が乾燥しやすいので控えた方がいいでしょう。

・舌の清掃

舌のうえには細菌や剥がれた粘膜、食べカスなどが付着し、細菌のすみ家となっています。1日に1回、舌専用の舌ブラシや歯ブラシを使用してやさしくブラシを奥から手前にあてましょう。

舌はデリケートな部分なので、1日1回を限度に、強く磨いて舌の表面を傷つけないよう気を付けて行ってください。

★舌磨きの詳しいやり方については、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

◆他にも唾液の量が口臭予防のキーポイントに!

歯磨き等のケア以外にも、口臭を予防する方法があります。そのキーポイントとなるのが、「唾液」です。

  • こまめに水分を摂る
  • 食事を抜かない
  • ストレスをため込まない
  • しっかり噛んで食事をする

これらは全て唾液に関係していて、唾液の量は口臭に大きく関与しています。口の中が乾くと細菌が増殖しやすく口臭が強く出やすくなります。

一見関係なさそうに感じるストレスも、極度のストレスや緊張状態になると口の中がカピカピに乾燥するように、唾液の出は悪くなってしまいます。

ハブラシ等のケアをすることはもちろん、口の中が乾かないよう気を付けたり、唾液が出るようにしっかり噛んで食事をするなど、普段から気を付けるようにしましょう。

歯の定期検診で口臭の原因を見付けよう

ご自身で気付いていなくても、虫歯や歯周病にかかり、口臭の原因となっている場合があります。また、どんなにセルフケアを頑張っていても目には見えないほどの細菌を全て取り除くのは困難です。

口の中に溜まった歯石や歯垢を定期的にクリーニングしてもらい、なるべく最近の数を減らしましょう。

また、ご自身で取り切れていない汚れの部分を指摘してもらい、磨き方の指導を受けることによってより磨き残しを少なく保つこともできますよ。

◆最後に

人とのコミュニケーションをとる上で、口臭ケアはとても大切です。

口臭が発生する原因をしっかりと理解し、予防することで円滑な人間関係を築くことができます。

口臭の原因である口の中のトラブルにしっかり対応し、普段の歯磨きからマウスウォッシュでのケアなども取り入れて、口臭ケアをはじめてみましょう。

関連記事

最近の記事

  1. 定期検診はどれくらいの間隔で行くのがベストですか?

  2. 歯周病リスクを高める要因とは?

  3. 虫歯になりやすい人・なりにくい人はいるのでしょうか?