二次カリエスや銀歯が一部欠けたなどの理由がない限り、とらなくても問題ありません。
銀歯には、アマルガムという材料が100年以上前から使用されていますが、アマルガムには水銀が含まれており、水銀は身体に影響を及ぼす物質であることが徐々に認識されるようになり、1987年にはスウェーデン、1998年にはイギリスで妊婦への使用が禁止され、日本でも30年前からアマルガムの使用が控えられるようになりました。
歯科で使用されているアマルガムには、銀、スズ、銅、亜鉛といった金属と水銀を混ぜ合わせたものが使用されています。水銀は金属と混合させることで、科学的に安定した物質になり、口の中で水銀の有害物質が溶けだす心配はありません。
アマルガムの銀歯をあえて除去する必要はなく、却って除去時の方が身体に影響を及ぼす可能性が高いと考えられます。アマルガムを除去する場合は、専用の機器でアマルガムが充填されている周りの歯を削り除去しなければなりません。またその際には、口腔内に水銀を含んだアマルガムが入らないように、ラバーダムと呼ばれる薄いゴム膜で口を覆い、アマルガムが充填されている歯だけを露出させて、除去をしなければならず、リスクが高まってしまいます。