虫歯

虫歯について知りたいあなた!虫歯の知識を深めましょう。

Q.自分で虫歯を見つけることは出来る? 見分け方を教えて欲しい
A.お口の中の状況を常に観察して、少しでも変化や違和感がある場合には、歯科医院へ受診しましょう。

 
虫歯を感覚で判断するのではなく、お口の中の状況を常にチェックをし、少しでも変化があった場合には、歯科医院への受診をおすすめいたします。以下が虫歯のチェックポイントとなります。

【1.被せ物と歯の境目や周辺をチェック】
特に従来からの被せ物として馴染みのある銀歯ではありますが、銀歯と歯の境目には、ミクロ単位の隙間が生じてしまい、その隙間に虫歯菌が侵入し虫歯となる場合も多く見受けられるために、銀歯付近の歯が黒くなる、銀歯と歯に目視できるほどの隙間が生じている場合は、二次虫歯になっている可能性があります。

【2.詰め物と歯の細目をチェック】
歯の詰め物の多くは歯科用プラスチックです。経年劣化とともに、変色や変形、最後には外れてしまう場合や、隙間や段差ができてそこから虫歯菌が侵入し、二次虫歯となってしまう場合も多く見受けられるために、詰め物と歯の境目をチェックしましょう。

【3.奥歯の咬み合わせ】
奥歯の咬み合わせ部分は、溝は複雑な構造となっているために、食べカスや歯垢が溜まりやすく、虫歯の好発部位となっているために、溝部分などが黒くなっていないかチェックしましょう。

【4.歯並び】
歯並びが悪い部位は、歯ブラシの毛先が隅々まで行き届きにくいために、虫歯になりやすい傾向にあります。歯と歯の間などに食べカスや歯垢が溜まりやすいために、黒くなっていないか、チェックしましょう。

また、歯が一部白濁している部位がある場合には、初期虫歯の可能性もあり注意が必要です。
 

Q.乳歯が虫歯になっても抜けるのだから放っておいていい?
A.乳歯の虫歯は永久歯にも影響します。しっかりと治療をおこなうことが大切です

 
乳歯は6歳~12歳頃になると永久歯へと生えかわります。このような理由から、「乳歯は抜けるから虫歯は放置しても大丈夫」と、お考えの親御さんも少なからず見受けられます。しかし、乳歯にできた虫歯を治療することなく放置することは望ましくなく、しっかりと治療をおこなうことが大切です。

乳歯の虫歯が進行すると、永久歯の虫歯と同じように腫れや痛みを生じるようになり、虫歯が歯の神経まで達してしまいます。神経にまで虫歯が進行すると、やがて歯の根に膿が溜まり、乳歯の下で近い将来生えてくるために、形成されている永久歯にまで影響を与え、歯冠の形がいびつであったり、一部が茶褐色の色になってしまったりと、形成不全などの症状が現れる「ターナー歯」の状態で永久歯が生えてくる可能性があります。また、乳歯の虫歯を放置することで歯列の乱れ、虫歯菌が現在虫歯ではない健康な乳歯も虫歯になってしまう可能性があります。

乳歯が虫歯となった場合にも、早急な治療が必要であり、乳歯は抜けるからといって、虫歯を放置することは望ましくありません。歯の健康は全身の健康にも繋がるために、お子さんの歯を虫歯から守りましょう。
 

Q.水やお湯がしみるのは虫歯ですか?
A.水やお湯がしみる場合は虫歯の可能性が考えられますが、虫歯以外にもさまざまな原因が考えられます。

 
まず、しみる原因が虫歯の場合は、歯の神経となる歯髄が水に刺激され、歯がしみるようになります。水で歯がしみる場合は軽度の虫歯と考えられ、お湯で歯が染みる場合は虫歯がかなり進行している場合も多く、水やお湯で歯が染みる場合には、放置することなく歯科医院を受診することをおすすめいたします。

知覚過敏でも歯がしみる場合があります。知覚過敏は、虫歯がないにもかかわらず、歯がしみるように感じる症状のことをさします。本来であれば、人体の組織の中で一番硬いといわれているエナメル質が強い力によるブラッシング、歯ぎしり、食いしばりなどによってすり減り減ってしまい、エナメル質に覆われていた象牙質に刺激が伝わりやすくなり、水で歯が染みるようになります。すり減った部分にレジンを詰めることで、改善する場合もあります。

歯周病が原因で歯が染みる場合もあります。歯周病が進行すると歯肉が後退していき、本来歯肉で覆われていた歯の根っこの部分である歯根が露出し刺激が加わることになり、水などで歯が染みるようになります。歯周病が原因で歯が染みる場合は、歯石や歯垢(プラーク)の除去をおこない、正しいブラッシング指導などをおこない、後退し続ける歯肉の進行を食い止めるためにも歯周病改善に努めます。
 

Q.口をずっと開けておくと虫歯になると聞いたことがありますが、本当ですか?
A.口をずっと開けたままにすると虫歯になりやすくなります。

 
口の中は唾液が常に分泌され、歯や粘膜は常に唾液に守られています。なぜなら、歯や粘膜は乾燥に弱く、唾液は口の中に潜む500種類から800種類の細菌を洗い流す効果があります。なんらかの理由で口を開けたままにしてしまうと、口の中が乾燥してしまい、唾液が上手く口の中を循環できなくなり、虫歯菌や歯周病菌が好む酸素の少ない環境となり、それら細菌が増殖し、虫歯や歯周病になってしまうリスクが大変高まり虫歯となってしまう可能性があります。ドライマウス、口呼吸なども同じことがいえるため、症状の改善が必要となります。

また、口の中が乾燥をしていると、虫歯や歯周病の他に歯に色素が沈着しやすくなり、歯の黄ばみが人より強くなってしまう場合や、口臭の原因になってしまう場合があります。

口の中が乾燥してしまう理由が口呼吸の場合は、歯並びにも影響を与えてしまうと言われており、慢性的な口呼吸だと出っ歯や受け口になりやすくなってしまったり、風邪やアレルギーを引き起こしやすくなったり、口呼吸をすることで、口元の筋肉は緩んだ状態が続き、筋肉のたるみは皮膚のたるみ、シワにつながってしまったり、舌の筋肉も衰えてしまい、二重顎やいびきなどの原因となってしまう可能性があります。

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