「虫歯」「遺伝」「悪習慣」が、主な要因です。
歯並びが悪くなるには大きく3つの要因があります。1つ目は、「虫歯」です。乳歯が虫歯になり大きく穴が開いていると、隣の乳歯が倒れてきます。さらに、乳歯が早く抜けて(抜いて)しまうことによっても、両隣の乳歯が空いているスペースに寄ったり倒れたりします。そしてその場所の永久歯が生えるときに十分なスペースがないと、きれいに顎のアーチにおさまらず、はみ出すようにズレて生えてしまいます。
要因の2つ目は、「遺伝」です。歯の大きさや数は先天的なもので、それに対する顎の大きさに対してバランスがとれないと、歯並びが悪くなります。また俗にいうデッパやウケクチは遺伝的要素が大きいといわれ、父母に限らず祖父母からの遺伝も少なくありません。
最後の3つ目は、「悪習慣」です。よく噛んで食べない、軟らかいものばかりを食べる、日常的に口がポカンと開いている、舌が下の前歯を押す、指しゃぶりなどは、歯並びに強く影響します。これらの悪習慣を改善することで、状態によっては歯並びが整ってくることもあります。以上の3つの要因が2つ、3つと重なって歯並びが悪くなっていくこともあり、逆に先を予測して適切に対処して歯並びを整えていくことも可能です。歯が生え始めたら定期的に歯科医院で定期チェックを受けましょう。