お口や歯の大きさ、歯並び、歯茎の状態などを考慮して、自分のお口に合った歯ブラシを選ぶことで、効率の良い歯磨きをすることができます。
歯ブラシは、あなたのお口に合ったものを選ばないと、プラークや食べかすが残ってしまい、虫歯や歯周病になりやすくなります。また、歯茎や歯が削れてしまったり、傷つけてしまったりする場合もあります。
しかし実際には、たくさんの種類の歯ブラシがありすぎて、どれを選んだら良いのかわからず、価格や見た目で選んでいる方は多いのではないでしょうか。
自分に合った歯ブラシといっても、どんな歯ブラシが自分に合っているのか、どんな基準で選んだら良いのか、判断するのは難しいですよね。
そこで今回は、自分に合った歯ブラシの選び方を紹介していきます。
◆歯ブラシの種類
・毛の硬さ
毛の硬さは、やわらかめ、ふつう、かための3種類があります。
やわらかめの毛は、歯茎や歯を傷つけることなく、優しく磨くことができます。歯周病などで歯茎が弱っていて出血しやすい方や、まだ力加減が上手にできないお子さんや、お年寄り向きです。
また、力を入れすぎて磨いてしまうという方にもおすすめです。しかし、正しく磨かないと汚れが残りやすかったり、毛先が広がりやすかったりするため、丁寧に優しく、細かく磨くようにしましょう。
ふつうの毛は、お子さんからお年寄りまで幅広い年齢の方が使用しやすく、歯科医院でもおすすめすることが多いです。やわらかめと比べると、十分に汚れを除去することができます。
かための毛は、汚れをしっかりと除去することができます。特に男性の方は、しっかりと磨いたという気になれるため、かための歯ブラシでゴシゴシと磨くのが好きな方が多いようです。しかし、あまりゴシゴシと強い力で磨きすぎてしまうと、歯茎が傷ついたり、下がったりするので、磨く時の力加減には注意して使用しなくてはいけません。
・毛先の形
毛先の形には、毛先をスパッと切ったような平らな形と、でこぼこと波のような形をしていたり、先が細くなっていたりする形のものがあります。
誰にでもオススメできるのは、平らな形の歯ブラシです。平らな歯ブラシは、均等に圧をかけやすく、全体的に汚れを効率よく除去することができます。また、歯間や歯と歯茎の境目などの細かい部分でも、正しい磨き方をすることで、十分に汚れを除去することが可能です。
一方、でこぼこな形や先の細い歯ブラシは、均等に歯面へ毛先があたりにくいため、汚れを除去しずらく、磨き残しができやすくなります。
・ヘッド(毛がついている部分)の大きさ
ヘッドの大きさは大まかに分類すると、普通のサイズ(どこでも見かける通常サイズのもの)と、少し小さめのコンパクトサイズの2種類があります。
普通サイズのヘッドは、歯にに当たる面積が大きいため、全体的に効率よく汚れを除去することができます。ただし、奥歯の磨きにくい部分や、細かい部分は気をつけて磨かないと、毛先があたらず磨き残しがでてしまいます。
小さめのヘッドは、奥歯までしっかり毛先が行き届き、全体的に細かな部分までしっかりと磨くことができます。しかし、小さい分、磨く時間が長くかかったり、歯磨きが苦手な方には少し面倒だったりします。
また、お年寄りや、小さなお子さんの場合には、小さめのヘッドでしっかりと時間をかけて丁寧に磨くのが難しかったり、細かく動かすことが難しかったりするため、普通サイズのヘッドをオススメします。
◆磨き方が一番大切
せっかく自分のお口に合った歯ブラシを選んだとしても、磨き方が正しくなければ元も子もありません。自分のお口にあった歯ブラシを使い、正しい磨き方をすることで、健康な歯
や歯茎を維持させることができるのです。
そのため、ブラッシングする際に意識していただきたい重要な点を3つ紹介します。
1つ目は、歯と歯茎の隙間、歯と歯の間をしっかり意識して歯ブラシの毛先をあてることです。また、歯と歯茎の隙間は、歯ブラシを斜め45度の角度で当てることができれば、なお良いです。
2つ目は、歯ブラシを小刻みに動かすことです。小刻みに動かすことで、しっかりと細かい部分にも毛先が入り、全体的に汚れを除去することができます。
3つ目は、力を入れすぎないことです。目安は、150gから200gと言われています。一度普段の歯ブラシの力がどのくらいか、自宅にある測り器にのせて測ってみるといいでしょう。ほとんど力はいらないことにびっくりすると思います。
以上この3つのことを意識するだけで、より効果的にブラッシングの効果を発揮することができます。
また、歯ブラシの寿命は約1ヶ月と言われています。力の強い方の場合には、もう少し早いに時期に毛先が開いてきてしまいます。毛先が開くと、毛が歯面にあたらず、汚れを落とすことができなくなります。そのため、1ヶ月たたなくても開いているのがわかったら、すぐに新しいが歯ブラシと交換していきましょう。