上唇小帯とは、唇の裏から歯肉へはしる一筋の粘膜です。食べカスが溜まりやすくなったり、歯並びに影響がでたりする可能性があるために切断する場合があります。
上唇小帯とは、上唇をめくった状態で唇の中心の裏側にある、歯肉に向かってはしる一筋の粘膜(ヒダ)のことを指します。通常は歯肉の中心にバランスよく粘膜(ヒダ)がありますが、前歯のすぐ近くにあったり、逆に離れすぎていたり、左右にずれていたりと、正しい位置に上唇小帯である粘膜(ヒダ)がないと、
歯磨きがしづらく食べカスなどが溜まりやすく、虫歯となりやすくなったり、上手く言葉を発音できなかったり、母乳を上手く吸えなかったりする可能性もあります。
前歯付近に上唇小帯があっても、上顎の成長とともに、少しずつではありますがその位置が前歯から離れていきます。しかし位置が変わらずに、本来ならば乳歯の期間では歯と歯の間に隙間が存在し、成長とともにその隙間がなくなるのですが、上唇小帯が邪魔をし、隙間が埋まらずに永久歯に生え変わっても、歯と歯の間は隙間が空いたままになってしまい、歯科矯正などをしなければ隙間は埋まらなくなってしまう可能性がでてきてしまいます。
上唇小帯の影響によって、それら状況とならないように、上唇小帯の切断をすすめられたと考えられます。