ケア用品について

液体歯磨きとマウスウォッシュ(洗口液)の違いって何?

「液体歯磨き」と「マウスウォッシュ(洗口液)」は、同じ液体タイプのオーラルケア商品ですが、それぞれ使い方が異なります。

簡単にいうと、液体歯磨きはチューブ状の練り歯磨き粉の「液体版」で、歯磨きのときに一緒に使用します。

また、マウスウォッシュ(洗口液)は商品にもよりますが、口をゆすぐことで「口臭予防」や「虫歯・歯周病予防」などの効果が期待できるものもあります。ただし、マウスウォッシュは、歯磨きの代わりにはなりません。


液体タイプのオーラルケア商品には、「液体歯磨き」と「マウスウォッシュ(洗口液)」の2つ種類がありますが、それぞれ使い方が異なることをご存知でしょうか?

ドラッグストアでも、同じエリアに陳列されていることも多く、「間違って買ってしまった」という方もいらっしゃるのではないかと思います。

そこで本記事では、間違いやすい「液体歯磨き」と「マウスウォッシュ(洗口液)」の違いについて皆さまに知ってもらい、これらのオーラルケア商品をうまく活用していただけたらと思います。ぜひご一読ください。

◆液体歯磨きとマウスウォッシュ(洗口液)の違いって?

「液体歯磨き」と「マウスウォッシュ(洗口液)」は、パッケージ等の見た目は非常に似ていますが、これらは使い方や効果、メリット・デメリットなどが異なります。

もし使い方を間違っていた場合、最大限の効果を得られない可能性もあるため、それぞれの違いについてしっかり確認しておきましょう。

◆液体歯磨きとは

液体歯磨きとは、簡単にいうとチューブ状の練り歯磨き粉の「液体版」です。「液体なのに歯磨き粉なの?」と違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、練り歯磨きと同じように、歯を磨くときに一緒に使用するものです。

そのため、「液体歯磨き」を口に含んで、ブクブクとゆすぐだけでは本来の効果は得られません。「液体歯磨き+歯磨き」を両方が合わさることで、はじめて効果を発揮します。

また、液体歯磨きでは、歯磨き後に水でうがいをする必要がないことから、防災グッズとしても注目されています。

【効果・メリット】

液体歯磨きは、形状が「液体」のため、口内でブクブクすることで、配合成分が口内の隅々にまでしっかり行き渡ります。さらに、歯磨き後のうがいの必要がないため、成分を口内に残しやすくなります。

また、練り歯磨き粉のように「研磨剤・清掃剤」を含んでおらず、歯ぐきや歯にも優しいです。そして、「発泡剤」も含まれていないため、泡立ちにくく、歯磨きを長く続けやすいといったメリットもあります。

【デメリット】

液体歯磨きは、「研磨剤・清掃剤」が配合されていないため、着色が気になる方には不向きです。

着色が気になるときは、「研磨剤・清掃剤」が配合されている歯磨き粉、もしくは「着色を浮かせる有効成分」が配合されている歯磨き粉を、用途に合わせて使い分ける必要があります。

【使い方】

  1. 液体歯磨きを適量口に含む
  2. 約20~30秒ぐらいブクブクと、口内に液体歯磨きを行き渡らせる
  3. ハブラシで歯を磨く
  4. うがいの必要なし(口内にたまった唾液をはき出したり、気持ち悪い場合は軽くうがいをしたりしても良い)

※使用方法はメーカーによって異なるため、製品の裏面を見てしっかり確認しておきましょう。

◆マウスウォッシュ(洗口液)とは

マウスウォッシュ(洗口液)とは、口に含んですすぐことで、口臭予防や口内の浄化、さらに殺菌・抗炎症作用などの成分が配合されている商品では、虫歯・歯周病予防などの効果が期待できます。

【効果・メリット】

液体タイプの「マウスウォッシュ」を口に含んでゆすぐことで、歯と歯の間や奥歯などのハブラシで届きにくいところにも、配合成分をしっかり行き渡らせることができます。

「マウスウォッシュ」には、虫歯・歯周病予防や、口臭予防、歯の着色汚れを浮かせて着色予防をするような商品など、同じ「マウスウォッシュ」でもさまざまな種類があります。

外出先で歯磨きができないときや、なんとなく口臭が気になるとき、妊娠中で歯磨きをする気になれないときなどに、補助的に使うと効果的です。

【デメリット】

マウスウォッシュ(洗口液)単体では、歯磨きの代わりにはならず、歯磨きのプラスワンのセルフケアとして使用する必要があります。

また、マウスウォッシュの種類によっても異なりますが、アルコールが配合されていて刺激が強いものもあり、口内が乾きやすくなることもあります。

さらに、マウスウォッシュで頻繁に口内を殺菌し過ぎることで、本来必要な常在菌まで除去してしまい、お口の中の環境が乱れてしまうリスクもあるため、使い過ぎには注意する必要があります。

【使い方】

  1. マウスウォッシュを、適量を口に含む
  2. 約20~30秒ぐらいブクブクと、口内に液体歯磨きを行き渡らせる
  3. マウスウォッシュをはき出す

※使用方法はメーカーによって異なるため、製品の裏面を見てしっかり確認しておきましょう。

◆まとめ

「液体歯磨き」と「マウスウォッシュ(洗口液)」は、同じ液体タイプのオーラルケア商品ですが、使い方や効果などがそれぞれ異なります。

さらに、商品によって配合されている成分もそれぞれで異なるため、練り歯磨き粉を選ぶときのように、ご自身がどんな効果を得たいのかによって最適な商品を選びましょう。

また、虫歯や歯周病、口臭などが気になる場合、ご自身のセルフケアだけでは改善できないこともあります。もし、お口の中に気になる症状があればお一人で悩まず、歯科さくらクリニックへぜひお気軽にご相談ください。

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