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歯に黄ばみがつく原因は?着色が気になります

歯の黄ばみは、コーヒーや紅茶、カレーなどの飲食物に含まれる色素により、歯の表面にステインと呼ばれる着色汚れがつくことが原因です。

また、その他にも加齢によるものや、服用薬によって黄ばみが出るケースも考えられます。


歯の黄ばみは見た目の印象を大きく左右します。そのため歯の黄ばみが気になっている、という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、歯に黄ばみがつく原因やその対処法について詳しくお話したいと思います。

歯の黄ばみの原因を知り、効果的なケアや着色予防を行うことで、清潔感のある美しい口元を保っていただければと思います。ぜひご一読ください。

◆歯が黄ばむ3つの原因

歯の黄ばみには、以下の3つの原因が考えられます。まずはご自身の歯の黄ばみがどれに当てはまるか確認してみてください。

・①飲食物やタバコによるもの

歯の表面には、歯を酸から守るペリクルという膜があります。ステインは、このペリクルと飲食物の色素とが結合することよってできてしまいます。

例えば、コーヒーや紅茶なら「タンニン」「カテキン」、ワインでは「ポリフェノール」、カレーは「クルクミン(スパイスに含まれる色素成分)」などの色素が、ペリクルと結合して歯の黄ばみを引き起こします。

またタバコのヤニも黄ばみの原因です。飲食物の色素と比べて粘着性も非常に強く、歯の色が茶色くくすんできます。

・②薬によるもの

出生直後から8歳頃までの永久歯の形成期にテトラサイクリン系の抗生物質を服用すると、歯が黄ばむケースがあります。

日本では昭和40年頃に多く使用されていたため、この年代に生まれた方はテトラサイクリンでの変色が、他の年代の方に比べて多い傾向にあります。

テトラサイクリンは形成中の歯に含まれるカルシウムと結び付き、象牙質の中に沈着します。沈着後は太陽光にあたることで徐々に濃い色に変化してしまいます。

・③加齢によるもの

ステイン以外にも、歯が黄ばんで見えることがあります。歯の色はエナメル質(歯の表層にある白くて硬い部分)の内部にある、象牙質の色にも影響を受けます。

象牙質の色は個人差があるものの、基本的には黄色い色をしています。しかし加齢とともに、象牙質は褐色に変化します。それに加え、年を重ねて歯を長く使っていると、エナメル質が摩耗して薄くなり、内側の象牙質の色が透けやすくなります。

◆歯の黄ばみを取る方法

では、この歯の黄ばみを取るにはどうしたらいいのでしょうか。歯の黄ばみを取る3つの方法を紹介します。

・ホワイトニング歯磨き粉

タバコを吸う方や、着色しやすい飲食物をよく摂取する方などのステインに限局した歯の黄ばみであれば、ホワイトニング歯磨き粉が有効です。

ただ研磨剤が入ったホワイトニング歯磨き粉は、エナメル質を傷つける可能性もあるので注意が必要です。研磨剤が入っていないものを選ぶか、着色が気になる時にだけの使用をおすすめします。

またホワイトニング歯磨き粉にもさまざまな種類があるので、成分表までしっかり確認しておきましょう。

ステイン除去とエナメル質表面のコーティング作用でステインの再付着を防ぐ「ポリリン酸ナトリウム」や、傷付いた歯の表面を埋めて着色のつきにくい歯を作る「ヒドロキシアパタイト」などの成分配合で、研磨剤が入ってないものがおすすめです。

・歯医者でのクリーニング(PMTC)

ホワイトニング歯磨き粉でも取れない頑固なステインは、歯科医院での専門の機械を使用したクリーニング(PMTC)がおすすめです。着色汚れはもちろん、溜まっている歯垢・歯石もきれいに取れます。

歯の表面の着色が取れ、本来の歯の白さに導きます。定期的に受けることで、着色の予防や、歯周病・虫歯の予防にも繋がります。

ホワイトニング(オフィスorホーム)

ステインだけではなく、歯の内部から黄ばみを取って白くしたい方へのおすすめは、ホワイトニングです。

歯科医院で施術をする「オフィスホワイトニング」や、自宅でできる「ホームホワイトニング」などがあります。歯科医院によってさまざまな種類のホワイトニング方法があり、効果もそれぞれに異なります。

※テトラサイクリンによる歯の黄ばみは、オフィスとホームを組み合わせたデュアルホワイトニングをおすすめするケースがあります。またホワイトニング以外に、被せ物を入れたり、ラミネートベニア(歯の表面を一層削ってシェル状の薄いセラミックを歯面に張り付ける方法)を入れたりする場合もあります。

◆歯の黄ばみが出ないようにするために

歯の黄ばみが取れてきれいになったら、きれいな状態をなるべく長く保ちたいですよね。以下の点に気を付けて、歯の黄ばみが出ないようにしっかり対策をしておきましょう。

・コーヒーや紅茶を飲んだ後にはうがいをする

・ゴシゴシ歯を磨いて歯面を傷付けない

定期検診でクリーニングをしてステインを防ぐ

飲食後にうがいをすることで、ステインの主成分を洗い流せます。応急的なものではありますが、ステインの沈着を軽減できます。ただ場所によってはすぐにうがいができないこともあります。うがいができる環境にあれば、行いましょう。

また歯の表面が傷付くと、細かい傷の隙間にステインがつきやすくなります。ステインを落とそうとゴシゴシ強く磨き過ぎるのは、逆効果です。とくに、研磨剤入りの歯磨き粉を利用する場合には注意しましょう。

頑固なステインはご自身で取ることは困難なことも多いです。定期的に歯科検診でのクリーニングを受けることで、ステインがこびりつく前に落とすことができます。

◆最後に

歯が白いと口元が明るくなり、清潔感があって印象アップにも繋がります。ステインが気になっている方は一度歯科医院でのプロによるクリーニングを受けてみるのがおすすめです。

歯科専用の機械を使用することで、自分では取れなかった頑固なステインを落とすことができます。本来の歯の白さへと導いてくれて、定期的に通うことできれいになった歯を長く保てます。

定期健診は着色予防だけでなく、歯石や歯垢も落とせるので、歯周病・虫歯予防をしながらステインのない美しい口元を目指しましょう!

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